「噛み方」によって歯の寿命が変わる?長持ちさせる噛み方とは
「歯を長持ちさせる」というと、歯磨きをしっかりすることが大事、と思っている方が多いのではないでしょうか。確かに歯磨きは歯の健康を保つために不可欠のものですが、実はそれだけでは歯の健康を守り切ることはできません。
歯というのは、毎日の食事や、日々のさまざまなシーンにおいて、力によるダメージを多く受けます。しかも、永久歯は小学生の時に生え変わってから生え替わることはありません。
そのため、毎日歯にどのような力を加えるか、ということも歯の健康にとって非常に大事になってきます。
歯を長持ちさせるために気をつけたい「噛み方」
◆左右バランス良く噛む
噛み癖がついていていつも同じ側ばかりで噛んでいる、もしくは片方の奥歯が抜けてしまっていて片方でしか噛めない、という方は、片方にばかり過剰な負担がかかっている可能性があり、そちらの歯を早く失うリスクがあります。このようなリスクを避けるためには、両方でバランスよく噛むように、もし噛めない状態があるならば治療をしておくことが大事です。
◆歯ぎしり、食いしばりを放置しない
眠っている時に歯ぎしりをする方、普段の生活で何気なく歯を食いしばる癖のある方は、歯に多大な力がかかっています。その状態を放置していると、歯が割れてしまったり、歯の周囲組織がダメージを受けて、歯を支える骨が破壊されてしまったりします。
このようなことを避けるためには、夜間に装着するナイトガード(マウスピース)を使用する、食いしばりの癖がある人はすぐにでもその癖を意識してやめる、スポーツで食いしばる必要のある人は、スポーツマウスピースを入れるなど、歯を守る対策をすることをオススメします。
◆硬いもので歯に負担をかけない
よく噛むことは唾液の分泌のため、そして口周りの筋肉をしっかりと動かすためにも大事なことです。ですが、必要以上に硬いものを食べる必要はありません。実際に、硬いものを好んで食べる人は、やはり歯が割れやすい傾向があります。氷や飴をガリガリ噛む、タネを噛んで割る、スルメやフランスパン、ナッツなどをよく食べるというような人は注意が必要です。
特に、神経を抜いた歯というのは、もろくなっているため、強い力がかかると割れやすい傾向があります。割れてしまった歯は、それが歯根にまで達しているとほとんどの場合は抜歯しなければならなくなってしまいます。
そのため、できるだけ歯が割れないよう、歯に対する力のかけ方にも注意していきましょう。