歯周病がなかなか改善しない・・そんな人の特徴とは
歯周病ケア、治療をしているのに、なかなかよくならない、というお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。歯周病が良くならないという場合、様々な理由が考えられます。
今回は、歯周病がなかなか改善しない場合の理由にはどのようなものがあるか、ご紹介します。
歯周病がなかなか改善しない場合に考えられる理由

歯の詰め物が取れたら、次のように対処しましょう。
◆プラークコントロールができていない
プラークコントロールというのは、歯の周囲にプラーク(歯垢)がたまらないようにコントロールすることです。それには歯磨き、そして食生活の仕方が関係しています。
歯周病の治療をいくら歯医者で受けていたとしても、普段の歯磨きの仕方がきちんとできていなかったり、間食が多かったり、糖分の摂取が多かったりするならば、治療の効果はあまり得られないでしょう。
◆定期的なメインテナンスを受けていない
歯周病治療というのは、一度やったらそれで終わりというわけではなく、定期的に継続して行わなければならず、それを怠るとまた再発して悪化する方向へ向かってしまいます。
◆タバコを吸っている
タバコは歯茎の血流を悪くし、口の中を乾燥させてしまいますので、歯周病を発症・悪化させる要因となります。そのため、歯磨きをしっかりとやっていても、歯周病の治療を受けていても、歯周病がなかなか治らない、ということになりかねません。
◆歯ぎしり、食いしばりをしている
歯ぎしりや食いしばりというのは、歯やその周囲組織に過大な負担をかけてしまいます。そのため、歯周病が急速に進行する原因になってしまいます。
◆糖尿病、骨粗鬆症などの疾患がある
糖尿病は免疫力を低下させ、歯周病リスクを大きく高めてしまいますので、進行に歯止めがきかなくなってしまいます。
また、骨粗鬆症は骨を脆くしてしまうため、歯の周囲の骨が失われやすくなり、歯周病が悪化しやすくなります。
◆薬の副作用
高血圧の薬や抗てんかん薬は、歯茎の腫脹を引き起こすことがあります。このような薬を飲んでいると、歯茎が大きく腫れてしまい、歯の清掃がうまくできなくなって歯周病が進行してしまいやすくなります。
◆特殊なタイプの歯周病である
歯周病は多くの場合、数十年かけて慢性的にゆっくりと進行するというパターンですが、稀なケースでは、特殊な歯周病菌の関与や、遺伝的な要因により、急速に進行するタイプの歯周病というのがあります。このような歯周病の場合には、通常の治療法では効果をなさず、特殊な治療法が必要になることがあります。
歯周病がなかなか良くならない原因というのは、以上のようにいくつか考えられます。なかなか歯周病が改善しない人はぜひ参考にしていただき、改善できるところはやってみて、なかなか改善しないようであれば、歯科医師に相談してみましょう。