虫歯が口臭の原因になるのはどんな時?
口臭には様々な原因が考えられます。歯磨きをして解消する口臭もあれば、そうでない口臭というのもあり、なかなか口臭が改善しないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
虫歯も口臭を引き起こす原因となるものです。ですが、虫歯だからといってどんな虫歯も臭いを出すわけではありません。今回は、どのような虫歯が口臭の原因になるのか、ということについてご紹介していきます。
口臭の原因となるもの
まず、口臭の原因についてですが、色々なものが口臭の原因となり得ます。具体的には次のようなものです。
・食物残渣
・匂いの強い食べ物
・歯周病
・虫歯
・舌苔
・タバコ
・他臓器の疾患
・唾液の減少
大きく分けると、口臭は病的なものが原因であるケース、そうでないケースというのに分けられます。病的でないものは、歯磨きをして口臭がなくなるケースがほとんどですが、歯磨きをしても臭いが取れない場合、病的である可能性が高くなります。
虫歯で口臭が発生するケース
虫歯で口臭が発生する場合、大体は次のようなケースです。
◆穴のあいた虫歯
虫歯が軽度で穴が空いていない段階では口臭の原因になることはありません。虫歯が進行して穴があき始めると、その穴の中に食べかすや細菌が溜まることによって口臭の原因となります。
◆詰め物や被せ物と歯の間にできた虫歯
詰め物や被せ物が合わなくなり、歯との間に隙間が開くと、その部分に細菌が繁殖して口臭を起こすことがあります。
◆神経まで行っている虫歯
虫歯がひどくなると、神経に達して神経が壊疽を起こすと、強烈な口臭が起こります。
また、神経の治療をした場合でも、治療を途中で中断し、仮蓋が外れた状態になると、内部から膿の匂いがしてきて強い口臭を放つことがあります。
定期検診で早期発見・早期治療をすることが大事
虫歯で口臭を放つケースというのは、ある程度進行した状態になってからです。虫歯というと、歯の表面に穴があくものを想像する人が多いかと思いますが、大人の場合、パッと見てわかるような虫歯というのは、実はそれほど多くありません。
大人で起こりやすい虫歯というのは、過去に治療した虫歯が再発を起こすケース、つまり、詰め物や被せ物と歯との間に虫歯が起こるケース、そして、歯と歯の間にできた虫歯、そして歯周病で歯茎が下がり、露出した歯根にできる虫歯といったものです。これらの虫歯は自分では虫歯になっていることに気づきにくいケースが多く、検診を受けないと放置されがちです。
虫歯は放置すればするほど、治療時に痛みが出る可能性が高くなりますし、治療回数も多くかかります。また、口臭も強くなりがちです。そのため、そのようなことにならないよう、定期的に検診を受け、早期発見・早期治療に努めることをおすすめします。