口内炎の痛みはレーザーで楽になります

口内炎は小さくても痛いものですね。一度できると1〜2週間くらい辛い痛みを我慢しないといけなくなりますし、味の濃いものなどは特にしみるので、食事も大変になります。ほとんどの方はそのような痛みをひたすら我慢されていることだろうと思います。
ですが、現在では歯科用レーザーによって痛みをかなり軽減することができます。
今回は口内炎について、原因やレーザー治療を含む治療法についてご紹介していきます。

 

口内炎とは

一般的に口内炎と呼ばれているものは、「アフタ性口内炎」と呼ばれる、口の中の粘膜にできる炎症のことです。

通常、中心部が白い潰瘍になっていて、その周囲が赤く腫れたようになることもあります。舌で触れたり、歯などが当たったりなど、刺激を加えると強い痛みを感じますが、刺激しなくてもズキズキ痛むケースもあります。

一度できてしまうと、治るのに1〜2週間くらいかかりますので、自然治癒を待つ場合、不快な痛みにその間は耐えなくてはならない、ということになり、気分的にもなんとなく落ち込みがちです。

口内炎の原因

口内炎ができる原因としては次のようなものが考えられています。

1.口の中にできた傷

乱暴なブラッシング、頬や舌などを噛んだ、歯の尖った部分が粘膜を傷つけた、入れ歯が粘膜に擦れた、というような刺激により傷口ができ、その部分から感染を起こすと口内炎ができると言われています。

2.唾液不足

口の中の唾液が少なくなり、粘膜を保護する効果が上手く発揮されなくなると、粘膜が炎症を起こしやすくなって口内炎を引き起こしやすくなります。唾液が少なくなる原因としては、ストレス、薬の副作用といったもののほか、シェーグレン症候群のような全身疾患の場合もあります。

3.免疫力の低下

疲れや睡眠不足、病気などで免疫力が低下すると、感染症を起こしやすくなるため、口内炎もできやすい傾向があります。

4.ビタミン不足

栄養状態が偏ると、粘膜・皮膚に炎症を起こしやすくなります。その中でも特にビタミンB2が不足すると、粘膜や皮膚のトラブルを起こしやすくなると言われており、口内炎や肌荒れを起こしやすくなる原因となります。

5.歯磨き粉の発泡剤の成分

歯磨き粉の泡立ち成分であるラウリル硫酸ナトリウムにより、人によっては口内炎を起こしやすくなることがあると言われています。頻繁に口内炎ができる人は、ひょっとするとこの成分が合わない可能性があるので、発泡剤を含まないジェル状の歯磨き粉などを試してみると良いかもしれません。

口内炎の痛みにはレーザーがいい?

歯科医院には歯科用のレーザーを設置しているところがあります。当院にもエルビウムヤグレーザーと炭酸ガスレーザーを取り入れ、様々な歯科治療に役立てています。

歯科用レーザーは、口内炎にも力を発揮することで注目を集めています。具体的には、口内炎の表面に歯科用レーザーを照射するだけで口内炎独特の痛みがかなり軽減され、辛い痛みから解放されます。

レーザーを当てている間は少しピリピリする程度で、ほとんど苦痛を感じることはありません。また、レーザーは治癒を早める効果もあります。

口内炎の他の治療法

口内炎に対して昔から行われている方法としては、口内炎用の軟膏を塗るというものがあります。

これはステロイドの塗り薬で、抗炎症作用を発揮するとともに、患部を保護してくれる役割もあります。

ただ、痛みを瞬時に取ることはできませんので、即効性の面から言ってもレーザー治療はおすすめです。