子どもの歯ぎしり・・放っておいても大丈夫?
お子さんが歯ぎしりをしているのが気になる、という方もいるのではないでしょうか?子どもは意外に歯ぎしりをするものです。ギリギリと大きな音を立てて歯ぎしりをしていると、歯が割れてしまうのではないか?と心配になってしまいますよね。
ですが、お子さんの歯ぎしりは多くの場合、必要があって起こることが多いと言われています。今回は、お子さんの歯ぎしりについて詳しく解説していきます。
子どもの歯ぎしりはなぜ起こる?
子どもの歯ぎしりは、大人の場合とは違って必要性があって起こると言われており、主に次のようなことが原因だとされています。
◆あごを正しい位置に誘導するため
歯が生えてくる際に歯ぎしりをすることで、あごの位置を正しい位置に誘導していると言われています。
◆永久歯の生えるスペースを確保するため
乳歯がある時期に現れる歯ぎしりは、乳歯よりも大きな永久歯が生えてくるためのスペースを作るためだと言われています。
◆ストレス
これは大人と同じですが、子どもの場合も、ストレスによって歯ぎしりをすることが増えると言われています。
注意が必要な子どもの歯ぎしり
◆歯ぎしりによるすり減りが大きい場合
歯ぎしりによるすり減りの程度が大きい場合には、念のために歯科で相談してみましょう。
◆中学生を過ぎても歯ぎしりがひどい場合
中学生を過ぎてほとんど永久歯になっているのにもかかわらず歯ぎしりがひどい場合には、永久歯にダメージが加わったり、顎関節症の原因となったりする恐れがあるた
め、夜間にマウスピース装着をしたほうがいい場合があります。
子どもの歯ぎしりへの対処法
不必要な歯ぎしりをできるだけ無くすためには、次のような対策をしてみましょう。
◆日中の食いしばり、噛みしめをやめさせる
日中に歯を食いしばる、噛み締める、歯をカチカチと合わせるというような癖は、それだけでも歯にとって良くありませんが、それに加えて、そのような動作が夜間の歯ぎしりを誘発すると言われています。そのため、そのような癖がある場合にはできるだけ早めにやめさせることが大事です。
◆ストレスを溜めさせない
歯ぎしりはストレスを発散させる一種の解決法であるとも言われています。ただし過剰な歯ぎしりは歯や顎を傷めてしまいますので、お子さんが過剰なストレスを抱えないように注意を払ってあげることが大事です。
とはいえ、歯ぎしりの程度がひどい場合には、歯を守るためにマウスピースを装着したほうがいい場合もあるため、歯科医師に相談することをおすすめします。歯ぎしりから歯を守るマウスピースは保険適用で作ることができます。