子どもの歯石がすぐ溜まる・・何が原因?
大人で歯石のつきやすさが人によって違うように、お子さんでも歯石がつきやすい子がいます。歯石がつくと、なかなか取れませんので、お子さんの歯石をどうしたらいいのか、お悩みの親御さんも多いのではないでしょうか。
今回は、歯石がつきやすいお子さんについて、何が原因なのか、またその対策についてご紹介します。
歯石が溜まりやすくなる原因
◆歯磨き不足
歯石というものは、そもそも、歯の周囲に溜まった歯垢が唾液中のカルシウムやリンなどのミネラルによって固まったものです。そのため、歯磨きをあまりしていない、もしくはしていても、きちんと磨けていない場合には、歯石が溜まりやすくなります。
◆唾液の性質
唾液が酸性に傾いているか、アルカリ性に傾いているか、というのも歯石のつきやすさに関わってきます。よりアルカリ性の唾液の人は一般的に歯石が溜まりやすい傾向があります。
◆歯並び
歯並びがガタガタに重なっている場合、引っ込んでいる歯がある場合、引っ込んでいる歯には歯ブラシの毛先が当たりにくいため、歯石が溜まりやすくなります。
溜まりやすい歯石に対する対策
◆歯石が溜まりやすい部分を重点的に磨いてみる
歯磨きの習慣をしっかりと身につけ、正しくきちんと磨けるようになるだけでも歯石の溜まりやすさは変わってきます。特に歯石が溜まりやすいのは歯と歯茎の境目、特に下の前歯の部分ですが、そこを意識して磨くだけでもずいぶん歯石の溜まりやすさは違ってきます。できれば、歯科でブラッシング指導を受けてみるとより上手に磨けるようになるので、おすすめです。
◆定期的にクリーニングを受ける
歯石が一旦つくと、歯ブラシでは落とせません。そのため、もしついてしまったらこまめに歯科でクリーニングを受けることが大事です。放置してしまうと、歯茎に炎症が起こったままになり、出血や腫れ、痛みの原因になってしまいます。
◆歯並びが悪い場合は矯正治療がオススメ
歯並びが重なっている場合には、歯ブラシが当たりづらい場所というのがどうしても出てきてしまいますので、そこには歯石が溜まってしまうことになります。歯石が溜まりやすい状態が大人になっても続くと、いずれ歯を支えている骨を溶かす歯周病の原因となってしまいますので、将来の歯の健康のためにも、矯正治療をするのがオススメです。
歯石がついていると、その部分に細菌がくっついてしまいますので、常に歯茎の炎症を起こしてしまうことになります。また、口臭の原因にもなります。子供の歯肉炎は、それが将来的に歯周病にかかりやすくなるリスクにもなりかねません。
そのため、お子さんの歯石も甘く見ず、できるだけたまらないように対策していきましょう。