いびきをかいている人は睡眠時無呼吸症候群に要注意!
いびきは、疲れていたりすると誰でもかくことがあるものです。ですが、その程度によっては健康に大きな被害をもたらしたり、危険な事故につながってしまったりすることがあります。
いびきがひどい、という方は今一度、ご自分のいびきについて見直してみましょう。
いびきが睡眠時無呼吸症候群に?
いびきは、睡眠中に空気の通り道である気道が塞がれたり、狭くなってしまったりすることで起こります。日中、起きている時には気道は開いていますが、眠る際に横になると、下の顎が後退し、舌の根元が喉の方に下がるため、気道が狭くなるということが起こります。
このような狭くなった気道に空気が入り込むと、喉の粘膜が振動することにより、いびきが起こります。いびきは、ひどくなると、呼吸が断続的に完全に止まってしまうことがあり、これを「睡眠時無呼吸症候群」というように呼んでいます。睡眠時無呼吸症候群になると、空気の取り込みが悪くなるため、様々な健康被害を起こすことが知られています。
睡眠時無呼吸症候群で起こりうる弊害
成績低下、仕事の能率低下や重大な事故につながる場合も
睡眠時無呼吸症候群になると、睡眠の質が大きく低下し、十分な休息が取れていない状態が続きます。その結果、集中力や記憶力の著しい低下、日中の眠気より、学業や仕事の能率の低下を起こしやすくなります。
また、日中に強烈な眠気に襲われ、車の運転をする人の場合は、運転中に居眠りをして大事故に繋がることもあります。実際に過去に公共機関の運転手が大きな事故を起こした事例もあります。
全身疾患を引き起こす場合も
酸素不足の状態になることで、全身的な病気のリスクを高めることもあります。例えば、高血圧、不整脈、心不全といったものです。中には命に関わるケースもあるので、ただのいびきだと放置せずに、早めに対処しておくことが大事です。
睡眠時無呼吸症候群のチェックリスト
■いびきがうるさいと指摘される
■日中いつも眠くてだるい
■肥満気味
■朝の目覚めが悪い
■起きた時に喉が渇いている、喉が痛い
■口で呼吸をしている
■就寝中に苦しくなって起きることがある
以上の項目に当てはまるものが多いほど、睡眠時無呼吸症候群である可能性があります。心当たりのある方は一度当院までご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群の治療法
歯科で行える治療法としては、就寝中に装着していただくマウスピースによる治療が主になります。これは簡単で続けやすいのでおすすめです。具体的には、患者様にピッタリと合わせたマウスピースを作製し、眠っている間に装着するだけです。マウスピースで下の顎を前に固定することにより、気道が狭くなるのを防ぐことができますので、無呼吸状態になるのを防ぐことが可能です。
すでに睡眠時無呼吸症候群と医科で診断された方も、診断書をお持ちいただければ、歯科で保険でマウスピースを作製することができます。
睡眠時無呼吸症候群は、単なる「いびきがひどい人」として放置されがちです。でも、取り返しのつかないことになる前に、早めに対処することで改善が期待できますので、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。