天気が悪くなると歯が痛む!?天気痛とは
天気が悪くなってくると、頭痛がする、体の節々が痛む、という人もいるのではないでしょうか。
このような、天気が悪くなると起こる体の痛みを「天気痛」と呼びますが、歯の痛みも天気によって起こることがあります。
なぜ天気によって体の痛みや歯の痛みが出るのでしょうか?
天気痛の原因
気圧や温度、湿度などの変化によって起こる症状を「気象病」といいます。その中で、体に痛みを感じてしまう場合には「天気痛」と呼ばれます。
耳の奥にある内耳には、気圧の変化を感知するセンサーがあるのですが、そのセンサーが敏感な人は気圧が下がることで痛みを感じやすいとされています。
特に、気温や気圧の変動の大きい季節には自律神経が乱れやすくなり、天気痛が起こりやすいようです。
調査によると、天気痛を感じている人は日本においては6割にもいるという結果が出ています。
症状として多いものとしては、頭痛、肩こり、首のこり、関節痛のようです。
天気が悪くなると歯が痛くなる理由
天気が悪くなると歯が痛くなる現象は次のようなメカニズムが原因として考えられます。
たとえば、山頂など、高度の高いところではポテトチップスの袋がパンパンになります。これは気圧が低い場所では内側から外側への圧力が大きくなってしまうためです。
この現象と同じことは人体でも起こります。歯の内部には、歯髄腔と呼ばれる神経や血管が入っている空洞がありますが、天気が悪くなって気圧が低くなると、歯髄腔の内圧が高まり、それによって神経が刺激されて痛みを感じやすくなるのです。
本当に歯が悪いサインであることも
天気が悪くなって歯が痛くなる場合、それは歯に異常がない場合でも起こりうることですが、普段は感じていない歯の異常がサインとなって現れることも多いので、注意が必要です。
歯の慢性炎症は普段それほど痛みを感じないことも多いのですが、気圧の変化や気温の変化で急性化して痛みを出すことも多いからです。
そのため、もし天気が悪い時だけ痛む歯がある場合、「天気痛」だと決めつけずに、一度歯科で悪いところはないかチェックしておくことをおすすめします。
早めに気づいて対処すれば、それだけ治療も大変にならずに済みますし、歯を長持ちさせることにもつながります。
一番いいのは、定期的に検診を受けておくことです。普段からきちんと検診を受けておくことで、いつも良いお口の状態を保つことができ、トラブルをできるだけ回避することにもつながります。