歯石取り、どのくらいの頻度でやるのがよい?

皆さんは歯石取り、どのくらいの頻度で受けていますか?ひょっとしたら今まで一度も受けたことがない、という方もいらっしゃるかもしれません。そもそもどうして歯石取りは必要なのでしょうか?今回はなぜ歯石取りが必要なのか、また、歯石取りはどのくらいの頻度でやるのが良いのか、についてご紹介します。

 

歯石とは

歯石というのは、歯の周囲に溜まったプラーク(歯垢=細菌の集合体)に唾液のミネラル成分が沈着して硬くなったものです。

やわらかいプラークの段階であれば、歯ブラシで擦ると落とすことができますが、歯石になってしまうと歯ブラシで擦っても落とすことができなくなり、放っておくとだんだんと蓄積していきます。

歯石のつきやすい場所

歯石にはつきやすい場所というのがあります。それは主に唾液腺が開口している部分です。
まず付きやすいのは下の前歯の裏側です。この部分は目につきにくい場所なので、ついていても気づいていない人も多くいます。
次に付きやすいのは上の奥歯の頬側ですが、そのほかの場所にも付きますし、目で見えない歯茎の溝の中(歯周ポケット)の中にも付きます。

歯石取りはなぜ必要?

歯医者に行くと歯石取りを勧められるのは、歯石取りをしないと様々な不具合が起こってくるからです。

◆歯石取りをしないと起こってくること

1.歯周病のリスクを高める

歯石自体に毒性はないと言われていますが、歯石のざらざらした表面にプラークがこびりつき、そのプラークは歯磨きをしても落とすことができないため、歯周病を引き起こす原因、また歯周病を悪化させる原因となります。

2.口臭の原因になる

歯石自体にプラークが付いて取れなくなるのに加え、歯石によって歯周ポケットに酸素が行きづらい状態となり、空気を嫌う嫌気性菌が繁殖します。嫌気性菌は悪臭を放ちますので、それが強い口臭となり、周囲に匂いを放ってしまいます。

3.歯がきちんと磨けない

歯石は歯ブラシで落とすことができませんし、歯石の内側にある歯の表面ももちろん磨くことができません。そのため、上でも述べたように歯周病のリスクを高めますが、プラークが蓄積することにより虫歯ができてしまうこともあります。

歯石取りの一般的な間隔

歯石取りが一般的に勧められるのは3〜6ヶ月に一度くらいの頻度です。これは、歯石のつきやすさ、歯周病の進行の度合いによって人それぞれです。場合によってはもう少し短い間隔でお勧めすることもあります。歯石取りは歯石が付いて気になってからでももちろん可能ではありますが、ご自分では気付きにくい部分から付着しやすいため、歯茎を健康に保つためには、できれば定期的に行っていくのが理想です。

歯の徹底クリーニングPMTCもおすすめです

また、歯石取りとは別に、PMTCと呼ばれる歯の徹底的なクリーニングをするのもおすすめです。こちらは、普段の歯磨きや歯石取りで取りきれない入りくんだ部分まで、徹底的に汚れを取り除くことができるもので、歯の健康をより保ちやすくなります。

PMTCでは歯の表面を丁寧に磨き上げますので、歯が健康になるだけでなく、歯の着色がきれいに落ち、歯の本来の白さを取り戻せること、そして、口臭をより改善できることも魅力です。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。